dimeizaのブログ

興味のある技術(IoT/VR/Smart Speaker)とか、資格試験の話とか、日常で出会ったTechな話について書いています。

暗黙的コンテキストが生み出す、技術用語の異なる解釈

発端

 

最初の感想

 これを聞いた時、ちょっと意外だったのです。

 …あ、いや、意外というのは、『そういう解説や誤解があるんだー』という意外さです。*1

コンテキストの変化

 マネージドサービスって言ったらAWS誕生時点でサーバーレスアーキテクチャじゃん、と後続のツイートを見ずに思ったりしたのですが、サーバーレスアーキテクチャの解説をgoogle先生に聞いてみたところ、こんな記事を見つけまして。

www.infoq.com

当初、サーバーレスという言葉は、バックエンドアプリケーションを動かすためのサーバーのセットアップと管理を、開発者が気にする必要がないことを意味していた。

ところが、Amazonがサーバーレスのパラダイムを別のレベルに引き上げた。彼らは2014年にAWS Lambdaを発表し、クラウドで動かすアプリケーションに新しいシステムアーキテクチャを取り入れたのだ。そこには、サーバー上で動作して、HTTPリクエストやAPI呼び出しを待つ永続的なプロセスはない。代わりに、AWSのサーバーのひとつで、コードの断片、通常は単なる関数の実行をトリガーするためのイベントメカニズムがある。

 AWSがLambdaを世に送り出すまでは、サーバーレスという言葉はマネージドサービスインフラストラクチャのことを指していた、という説明でして。

 これを見て、『サーバーレス』という言葉が、発せられる時代などのコンテキストによって多義性を生むことに気づいたわけです。

コンテキストによって変わる解釈

 『サーバーレス』という言葉、

  • プロセスレス、イベント駆動、使い捨てのコンテナ
  • マネージドサービスインフラストラクチャ

 という2通りの解釈が、コンテキストによって、それぞれ異なる正当性を帯びているわけですが、私がもう一つ思いついたのはPeer to Peer。

 あれも『クライアントサーバモデルとの対比』というコンテキストを加えると、『サーバーレス』って言えちゃうんですよね。

 そもそも、『Server』も『less』も、古くから使われる一般的な単語なわけで。そこに一意性を求めるのは結構難しいですよね。

まとめ?

 あ、いや、いつもどおりそんな大したものは用意していません。

 強いて言えば、

『一般的な単語で一意的な何かを表現するときには、きちんとコンテキストを相手と合意しないと雲をつかむ』

 ってところですかね。

おまけ(という名の免責事項)

 個人的にはこうおもうんすよねー、あとからちがってたらごめんね。*2

 

*1:言葉を知る前にLambdaから入っていたもので。私自身はAWS歴2ヶ月程度なのですが、『このPoC、ステートフルで実装したほうが楽だから、LambdaじゃなくてEC2で実装しよう』などという意思決定をしたばっかりでした。

*2:私自身は世間様の見方にせよ、自身の正当性にせよ、正しさを確信して断言できる人ではないので、よほどのことがない限り基本このスタンスなんですけどね。信頼を求められる紙媒体と、このチラシの裏みたいなBlogでは重みが違うか…