プログラマが第二種電気工事士を取ってみた(3.教室の受験者全部抜く)

技能試験当日

場所

千葉県の某大学でした。ちゃんとした作業台があるところでできるのかと思ったら、普通の講義室なのでちょっと面喰いましたね。

ただまぁ、受験者の前後左右の席は開けてあったので、左右のスペース的にはそれほど問題はありませんでした。

机の幅が若干狭かったんですが、まぁ困るほどではないです。

着席から試験までの間

これがまた異様に長いんですよ。10:55に着席させるくせに、試験開始は11:30~。30分以上溜めがあるんです。

本人確認とか問題配布とか、作業はいろいろあるんですが、最大の理由は技能試験用材料配布と確認のためです。

材料が配布された後、決められた時間内だけ、配布された材料を受験者が直接確認することができます。

材料に抜けがある場合は、この時間に限って交換を求めることができます。この時間を逃すと、たとえ欠品していても一切交換してもらえず、不合格確定なので、念入りに確認しなければなりません。というか、しっかり確認しておくとちょっとしたボーナスがもらえます。

というのも、技能試験の演習を2周以上回している人が念入りに確認すると、問題用紙を見るまでもなく、この時点で出題される候補問題が分かってしまいます。あぁ、この部品と、このケーブル長を求めるのはあの候補問題だよな、と。

実際、私もこの時点で出題される問題が分かったんですよ。そこでちょっと冷や汗をかきつつ苦笑したんですけどね。

前日の出来事

前日、私は最後の詰めとして、最も苦手な候補問題である、候補問題11の作成を行っていました。

候補問題11はこういう問題なんですが、私は特に金属管の取り付け作業に手間取る傾向があったのです。

f:id:dimeiza:20190123193201p:plain

f:id:dimeiza:20190123193056p:plain

(第二種電気工事士技能試験 すぃーっと合格より引用)

もう一つ、あえて最後に候補問題11を解くことにしたのは、金属管接続時に支給される部品上の都合によります。

候補問題11で支給される金属管はねじなし電線管で、ねじなしボックスコネクタを使ってジョイントボックスに固定する必要があります。

ねじなしボックスコネクタでねじなし電線管をジョイントボックスにつなぐ際は、止めネジを切るまでねじを回す必要がある(ねじを切らないと欠陥を取られる)んですが、一度ねじを切ってしまうと再利用できなくなるので、ねじを切るのは最後にしよう、と。

本番でも忘れずにネジを切らないとな、と思いながらねじを切っていました。

再び当日に戻ると

で、当日、試験会場で部品確認をしている私の手の中には、ねじなし電線管とねじなしボックスコネクタが握られていまして。

よりによって最も苦手なこれか(冷や汗)…昨日練習してきたけどさ(苦笑い)という感じでした。

ただまぁ、この時点で候補問題が特定されたおかげで、試験開始の合図を待つまでもなく、複線図作成以降の作業シミュレーションが頭の中でできるようになります。

段取りをばっちり組み立てて、開始時間を迎えました。

あとはもう手を動かすだけです。

ただ、これだけ準備していても、やはり本番一発勝負というだけあって、開始時には手が震えてましたね。

対策サイトや教科書で『本番特有の緊張感』と言っている奴ですが、作業手順をはっきりさせて無心に手を動かしていれば、そのうちスムーズに作業できるようになります。

演習をしっかり積んだうえで、本番では自分の習熟を信じましょう。

ふと気が付くと

時計を見ると、試験終了の大体12,3分前。一通り組付け、無欠陥も確認して完成。

両手を下ろしてふと教室を見渡すと、ほかの受験者は例外なく作業を続けていました。

…どうやら教室の中で最速で完成させたらしいぞ…と。

電気工事に関する専門教育を受けたわけでもない、初受験の私が受験会場最速、というのにはちょっと驚きました。

やることもないので2度、3度と確認していると、一本だけ規定長より長いケーブルがあって。そのケーブルだけ長さを計らず、切れ端をそのまま使っていたのに気づいたので、規定長に合うように切りなおす、などという無用な調整をしていたほどでした 1

試験終了時

試験終了の合図とともに、すべての受験者が作業を止め、その後は退出票をもらって一人づつ退出していくことになります。

退出票をもらうまでの間、何とはなしに教室の左右を見ていたのですが、結構いたんですよ、作品が未完成だった人が。

まだ部品の接続どころか、ケーブルの切断の段階、という人もちらほらいました。

きっと練習してこなかったんだなぁと思いつつ、事前準備の有無で峻厳に勝敗が決まる試験会場を後にした、という次第です。

さいごに

…というのが、第二種電気工事士を門外漢のプログラマが取得する際に得た諸々の気づきでした。プログラマから電気工事士を目指す人は少なそうですが、門外漢から電気工事士を目指す人はそれなりにいると思いますので、よければ参考にしてください。

これから免状の申請に入りますが、この資格が今後私にとってどういう助けになるか、実際のところはまだ分かりません2。ソフトウェアレイヤで仕事をしている限り、独占業務範囲に入ることも少なそうですしね。

ただ、IoT系も含め、電気が関わる種々の領域におびえることなく飛び込める切符を得られたので、機会を見つけてどんどん知見と権利を活用していきたいと思っています。


  1. ケーブル長に関しては、規定長の50[%]以下のときのみ欠陥を取られるので、長い場合は問題とされず、本来は不要な作業。余裕がなければ基本的にはやらない方がいい。

  2. プログラマを引退しても別の職が得られる、という、見えざる保険的な効果もあるかもしれません。