dimeizaのブログ

興味のある技術(IoT/VR/Smart Speaker)とか、資格試験の話とか、日常で出会ったTechな話について書いています。

Developer's Summit 2016 【19-E-2】実演&全員参加型 - 鳥肌必至のニューラルネットワークによる近未来の画像認識技術を体験し、IoTの知られざるパワーを知る 聴講メモ

講演資料

http://www.slideshare.net/nkjm/iot-58447760

概要

 ニューラルネットワークのライブラリを用いた画像認識のデモと、Oracle Database Clowdでリアルタイム機械学習を活用した例を通して、機械学習の可能性を紹介する。

スピーカー

Oracleの中島さん。

詳細

 デモをメインとしたセッション。

前準備

  • 最初に、quiz.oracle.tokyo/ds というサイトにつなぐことを指示される。
    • node.jsを使ったリアルタイムアンケートシステム。
    • Oracle Database Clowdに興味があるか? と謎の質問をされる。
      • 割と『いいえ』が多かった。

Neural Network

  • 脳の神経回路を模した機械学習アルゴリズム
    • めちゃめちゃ難しい
    • 簡単に紹介してもらったと言いつつ難しい
  • 画像認識や自動運転の世界で応用されている
    • そこで、まずは画像認識がどれほどの精度を持っているのかを伝えたい

デモ(静止画像が何であるかを認識する)

キーとなるライブラリ

デモ(静止画像を自然言語で表現する)

キーとなるライブラリ

  • NeuralTalk2
    • 画像認識ライブラリの一つ。
    • 何ができるのかをビデオで紹介(https://vimeo.com/146492001)

      • スマホを持って町を歩くと、スマホのカメラが見ている景色を、リアルタイムで英語表示してくれる。
    • このNeuralTalk2を使ったデモ。

      • 椅子の上に犬が座っている写真をアップロード。
      • 英語でdog on the chairみたいな文章が表示された。

IoTとどう繋がるのか

  • 防犯カメラ
    • 今は画像を撮影しておいて、インシデントがあったら解析のために後から使われるが…。
    • 機械学習を併用すれば、撮影した画像をテキストに落とし込める

      • 撮影中にアラートを鳴らし、即現場に急行する事ができるかもしれない。
      • 加えて、テキストを元に動画内を検索できるようになるのではないか。
    • カニズムとしては、カメラ→画像解析→データベースに保存→異常検出という流れ。

      • もう少し実装の話をすると、 カメラ→Node.js→TensorFlow→Oracle Database Clowdという流れで機械学習、異常検知を行う。
    • ここでOracle Database Clowdという言葉が出てくる。

デモ(普段と違う画像を検出する)

  • 家の玄関ドアの画像を以下のバリエーションで数枚アップロード。
    • 夜間、ドアの前に誰もいない画像。
    • 夜間、ドアチャイムを鳴らす人が撮影されている画像。
    • 朝、ドアの前に誰もいない画像。
  • この時、チャイムを鳴らす人が撮影されている画像を機械学習で検出できるかを見てみる。

  • SQL DeveloperでOracle Database Clowdをコントロール

    • 操作はアイコンベース。
    • ワークフローを作成し、画像を格納したデータベースと機械学習のアイコンをマウスでつなぐ。
    • すると、各写真毎にアノマリ検知の有無(0 or 1)と確率が出力された。
    • 当初は他の写真もアノマリ検知に引っかかっていた。
      • が、NeuralTalk2で出力したテキストと併用して機械学習すると、 ドアチャイムを鳴らす画像だけがアノマリ検知された。
  • データベース上に機械学習エンジンが組み込まれている。

    • つまり、リアルタイム分析が可能ということ。
    • また、SQL上でアノマリ検知をクエリに組み込んだり、分析対象をチューニングすることができる。
      • SQL上で分析可能ということは、アノマリ検知をそのままWebアプリに組み込むことが可能ということ。

Oracle Database Clowdの機械学習

  • Enterprise High Performance Edition以上だと機械学習が可能。
    • OSS製品と比較すると高いけど、従来のOracleデータベースと比較すると安いんじゃないか、と思っている。
    • Oracleもかつては企業向けデータベースを高値で売っていたが、今はクラウドへモデルチェンジを行っているところ。
    • DBクラウドREST APIでアクセス可能なので、様々なデバイスからでもアクセス可能。
    • 使ってみてね。

告知

  • 3/4 Oracle Cloud Developerというイベントを開催予定とのこと。

最後に

  • リアルタイムアンケートシステムで、Oracle Database Clowdに興味があるか? と再び質問をされる。
    • 『はい』が増えていた。2

  1. 講演後も稼働しているみたい。気になる人はお試しあれ。

  2. 営業上手でした。